沿革

有限会社沼尾石材店は、技と石への限りない思い入れを刻んできており、十数代にわたり脈々と受け継がれています。

その中では沼尾長兵衛が一千二百余年前（西暦七百六十七年）日光市三管橋を施工。その外にも数多の文化財を残した石匠せきしょうです。架け替えに際して、橋桁はしげたを差し込む作業は神秘な神事として深夜に灯火を消して行いました。以後秘法を伝える沼尾長兵衛の子孫が「橋架け長兵衛」と呼ばれ、代々後、熊太郎氏、音次郎氏、長平氏、健治氏が受け継いで屋台骨を堅守けんしゅし、現在の有限会社沼尾石材店になりました。

氏は郷校きょうこうを卒業するや修行に入り厳しい中にも将来を見据えた目的意識も確かに日々の努力を重ね優れた資質と培つちかった技で仕事に専念、満足の行く価格で確かな施工に努めています。

真摯で細やかな気配りの利いた顧客への対応が高い評価を得ており、数々の文化財の修復工事、天海上人、台座の施工等、心技体共に益々円熟し、さらなる発展を目指して日々邁進まいしんしております。